2008年12月議会(一般質問)

2008年12月議会(一般質問) 盛岡市議会議員 鈴木一夫

改革の鈴木一夫です. 通告に従い質問を行います.

市の行う 包括外部監査の体制 及び監査指摘事項の執行状況 を確認したく思います.

外部監査制度は平成9年第140回通常国会において, 地方自治法が改正され, 地方公共団体に導入された制度であります. 盛岡市では平成16年度から実施しており 市の会計年度にあわせ契約を結び 財務に関する事務の執行 および経営に係わる事務の管理を監査していると認識しております.

個別監査テーマは平成16年度の市立病院 および社会福祉法人盛岡市福祉事業団, 平成17年は水道事業および水道サービス公社, 都南自治振興公社の監査, 平成18年は汚水処理事業について, 平成19年は市税などの収入及び債権の管理についてが 既に結果報告書として提出されております.

この包括外部監査において指摘された措置は 着実に実行されなければならないものと認識しております.

平成16年実施の市立病院に対する監査 の指摘事項を例にとって見れば, 多額の交付金を受けながら慢性的な赤字体質や司令塔不在の経営状況を厳しく指摘していること, 機器更新時期への対応, 人件費や退職金といった体制の見直し, 坂出市立病院の実例を出しての改善の方策などを指摘しております. この市立病院事業について監査を受けて以降現状はどの程度の改善されたのか, 市民はその後の改善と成果を見守っている状況だと思います.

平成17年度監査の水道事業 においては 措置計画において現在でも未措置事項が現状存在するのか, また参考意見に基づく措置状況の執行状況なども現状をお示し願います. 都南自治振興公社についても指摘をされ売上増や体質改善を図るとされた措置状況について現状での改善到達度 また, 未到達の場合の対応はどのようなものなのか, お示しください.

また 18年度の汚水処理事業19年度の市税などの収入および債権の管理について, 市長はこれまで4回の監査における指摘事項において特にも 「監査結果に基づく措置状況」 「参考意見に基づく措置状況」 について市政執行にあたっての留意点やまた指摘事項が改善した点, また改善できなかった点などを振りかえりどのような見解なのかまずお示し願います. またこれら監査を受けて具体的に組織改変や事業管理者への具体的な指示や財政面における効果はどのように現れたものかも それぞれの監査事項についてお示しください.

また盛岡市の以外の都市で実施されている監査事項を見るならば 市でも監査はまだ受けていないが該当する事業があるということで 先手を打って改善活動をすることはできないものか, また内部での監査作業には甘さがでるもので 公認会計士の包括外部監査が敢えて必要なのか, その点の認識をお示し願います.

つづいて 公共交通施策 についてお尋ねをいたします.

11月25日の市議会全員協議会に提案されました平成21年度施策の基本方針に 主要施策の3項目の中に都市活動を支える交通環境の構築が 予算重点配分施策に取り上げられました. 基本的な方向として三施策ありそれぞれ 「歩いて楽しむ中心市街地のための路線の整備, 自転車利用の促進, 高齢者にやさしいバス施策の促進」 とあります.

市の施策として重点施策と至った経緯と, この事業の到達目標 そして今後の何年間継続して重点施策として取り組むのかを 市長の決意の程をお示し願います.

公共交通施策としてバスの活用を示しておりますが 鉄道の活性化についての認識についても併せてお示し下さい. この平成21年度実施の計画ですと 政策的な新規性よりは 抑制されていた施策を予算拡充させた という意味合いが強いものと思われます.

2月に来盛した森富山市長の講演では 富山市での軌道系交通に軸足を置いた施策の実施が力説され, また福井市や岡山市など全国各地で見直される既存のインフラの活用が時代の趨勢でもあり, 盛岡市も鉄道とバスの連携こそが公共交通の施策として実施されるべきものと思います. 言いかえれば鉄道を活性化させることでバスにも良い影響を出すということ他なりません.

鉄道の利便性向上がバスの利用促進にも繋がるという意味で 「鉄道とバス」 を切り離さずに施策として取り組む事が出来ないものかお尋ねをいたます.

また高齢化社会の視点はあるものの 環境という側面には触れられておりません. 運輸分野における二酸化炭素排出量を考えますと 交通事業の改善により削減効果が見込めるものと思いますが 施策の実施に伴う温暖化防止という効果はどのようになるものかお尋ねいたします. また今回の措置により 交通環境の構築の担当部門については 人員の増員はどのような規模で行われるものなのかもお示し願います.

また鉄道事業者もバス事業者も営利企業ですが バス事業者に重点をおく施策を公表する事による公平性の観点では問題は無いものか お尋ねいたします.

この 公共交通の事業性と公共性 について市の認識をお尋ねいたします. 公共交通事業者が事業者であり営利事業者であるという側面と 公共性の高い事業という側面があることの 市の姿勢の確認をしたく思います.

例えば学割および障がい者割引を例にとって申し上げれば 定期券利用や長距離利用では学割が存在し, 定期券では小学生・中学生・高校生・大学専門学校用と存在するわけですが, 現在この値引き分については事業者の負担となっております. また障がい者割引き分についても事業者の負担となっております.

例えるならば100円のペンを公共性の観点で高校生なら80円, 中学生なら60円, 小学生なら40円で販売をしている形となるわけです. 学割が存在するのは理髪店や飲食店などにもありますが, これは営業的割引であって 社会的要請に基づく政策的割引とな趣旨が異なると考えます.文教面や福祉面での公共交通における果たす役割は大きいものがありますが 事業者が負担する状態をどのように市は捉えているものか, 公共性が高いから当然なのかどうか, お尋ねをいたします.

また他方 IGR 青山駅に伴う市の負担金 あるいはバスロケーションシステム導入に伴う市の負担など 営利事業者に対し公金を投入しているのも公共性が理由であると思います. つまり 児童生徒の通学や障がい者の利用に際しては事業者が割り引きという形で負担し, 他方ハードなど施設整備には市が負担している現状です. また全国的にも JR を含む公共交通の活性化には 自治体が深く関与しているのが全国的な趨勢であります.

今後も市が公共交通事業者に関与していくことには変わり無いと思いますが 交通事業者に対する税金投入の市の認識と事業者の 「負担」 の有り方についての認識をお示し願います.

昨年10月に施行された 地域公共交通活性化・再生法 が施行されました. この法は地方の公共交通のあり方に一石投じる法律でありますと私は思います. 同法は国が地域の取り組みを総合的に支援するもので 地方自治体や交通事業者が連携して鉄道やバスなどの公共交通の利便性を高め 利用を促進するための調査や事業が行われるものであり これまで全国で240件を越える認定件数になっております. 特徴として 同法に基づく協議会が地域公共交通総合連携計画を策定するための調査事業には自治体の負担なしの1年分の事業費を国が負担し, その後最長3年間は調査事業に基づく計画の円滑な実施のため計画事業を策定. これが認定を受けると鉄道の増発などの社会実験, コミュニティーバスや乗合タクシーの実証実験, また路線バス ・ スクールバス ・ 福祉バスなどの活用 ・ 更には市でも取りはじめたレンタルサイクル事業やイベント ・ 広報活動にまで国の支援が受けられるものです.

是非国の事業認定を受け かつて全国よりオムニバスで注目をされた盛岡市が同様に交通施策の目玉を策定して頂きたく思いますが, この制度をはじめ国の政策パッケージの活用はされるものなのかどうか, お示し願います. 市の体制を考えると国の支援が特にもノウハウ面や財政面で必要だと思いますが この点についての見解をお願いいたします.

公共交通の活性化に対する取り組み についてお尋ねをいたします. 2010年度には新幹線青森開業に伴い東北本線の終着駅は盛岡駅となります. 10年前に東北本線の終着駅が盛岡駅となることを誰が予想したでありましょうか. その盛岡駅も在来線は定期優等列車が無くなり ローカル線の発着のみとなっております. 今後在来線の役割はより地域輸送に特化することになるわけですが 地域輸送についてお尋ねをいたします.

まず 山田線 ですが, 輸送密度から推定すると山田線は (山田線に限らず) 利益は出ておらず ボランティアでの運営であると認識しております. 一日500名程度の利用者と推測され盛岡~上米内間は200円であることから山田線の収支は単純に計算して500名×200円として1日10万円. 年間280日利用として年間収入は2800万円ということになり, 素人が計算しても収支は合っていないものと推測されます.

市は山田線の現状について首都圏での黒字で補填するべきという認識なのか, それとも何らかのてこ入れは必要だと認識しているのかお示し願います. 昨年六月議会で山田線の活性化についての質疑をしましたが その後の検討状況についてお知らせ願います. また宮古~秋田横軸連携についても国道の整備や直轄化は聞こえてくるのですが 山田線についてはその文言がありません. 横軸連携で山田線活性化は想定外と認識して良いものかお示し願います.

田沢湖線 についても 土淵地区の皆様より新駅設置の要望が出されたと先日の新聞報道にありました. 建設費用が一番安く済みかつ, イオンの駐車場を利用すればパークアンドライドもできると思います. 私個人的には高速道路にバス停を設置し 高速バスと鉄道駅が連動することが理想だと思っております. 庁内に新駅設置プロジェクトチームの立ち上げを図り 田沢湖線を含む新駅を早期に実現するべきと考えますが, なぜ長年の要望に対し進捗しないのかをお示し願います. 鉄道の持つ潜在能力を引き出す施策が新駅の設置であり, 市の交通施策の柱とするべきと考えますがいかがでしょうか.

また盛岡駅西にある 旧盛岡機関区跡の用地 については 現在貨物輸送の合理化により使用されていない状況です. 駅前の1等地が放置というのも問題だと思います. この用地について開発の予定はあるのかどうか, 所有者から市に対する打診の有無, また民間業者による開発の提案は有るものかどうかお示し願います.

新幹線 についてですが, 「はやて号」 に自由席の設置をするべきと考えます. 当初全席指定ののぞみ号にも 利用者からの強い要望により16両編成のうち3両編成を自由席を設置しております. はやて号の指定席のニーズが高いという理由で全席指定席としているようですが, 見方を変えれば 自由席との価格差が新車導入分のコストに充当されたりするなど 実質的な運賃値上げに相当しているのではないかと思います. 東海道山陽新幹線をはじめ他地区の新幹線との不均衡を指摘させていただくと共に 自由席設置をするように要望いたしますが ご見解をお示し願います. またやまびこ号とはやて号の乗り継ぎ円滑化も要望願います.

つづいて 盛岡市の観光施策 についてお尋ねをいたします. 観光産業は商工業, 運輸業, 農林業など裾野が広く即効性もあることから各自治体が期待を寄せる産業である一方, 風評被害や景気に対しての影響も大きい事から その底堅さが課題であるとも認識しております.

この10月より観光庁が発足し外国人受け入れなどが本格化するわけですが, 全国が比較されて観光客の誘致となりますと 首都や古都, 世界遺産などが優先して選抜され これら地域の一人勝ちになるのではないかと危惧もしております.

六月, 七月の二度の大地震による風評被害が依然として続いていると思います. 鳥取県西部地震では風評被害から立ち直るまでに2年かかったという実例もありますが, 盛岡市ならびに岩手県での風評被害からの回復傾向および今後の見通しについて 先ず確認したく思います.

盛岡市の観光事業における広報体制 についてお尋ねをいたします. 東北自動車道の SA, PA には沿道の祭りなりイベントのポスターを良く見かけますが 盛岡市のポスターなどは見たことがありません. また国道沿いにある道の駅にも他の地域の祭りのチラシなりポスターを拝見することがありますが, 市として市外における広報体制はどの程度徹底されているものでしょうか?  盛岡さんさや全国朝市サミットを例にお示し願います. ちなみに弘前でも岩泉の道の駅三田貝分校にも山形花笠まつりの観光パンフレットがありました. また二本松の菊まつりは岩手県にもTVCMを流して知名度向上に努めております. 私は東北中の道の駅や SA, PA また JR の駅にチャグチャグ馬っこや盛岡さんさのパンフレットの設置を置くことにより裾野の広い宣伝作戦を実施するべきと思いますが ご見解をお願いいたします.

外国人観光客誘致 の件ですが, 外国語版 DVD の作成をしたということですが, 現在の活用状況やこれによる関連業種の反応はいかがでしょうか.

つなぎ温泉活性化 についてについてお尋ねをいたします.

雫石町のスキー場や小岩井農場 また近隣の観光資源の基地としてまた御所湖と岩手山の景観など 盛岡の誇るべき温泉地であると思います. つなぎ温泉地区で現在実施の無料送迎バスによる誘致活動についてはどの程度の効果があがっているものかお示しねがいます. また送迎バスが市の他の施設にも寄ることにより相乗効果を出せないものでしょうか. また湯布院駅や草津温泉などには観光客が気軽に楽しめる足湯が設置されております. 以前にも議会で取り上げれたと思いますが 足湯についての設置についてどのような状況になっているのかをお尋ねいたします. またつなぎ地区における外国人観光客の受け入れ態勢の状況や 昨年度の利用者数についてもお知らせ願います.

世界各地には湖に噴水を設置して観光の目玉にしております. スイスのジュネーブにも高さ140メートルの噴水がありましたし, ラスベガスにも夜間ライトアップされる噴水もあります. 日本一の高さを持つ噴水や芸術性のある噴水の設置の検討はできないものでしょうか. また仮称全国噴水競技大会の開催などイベントも開催はいかがでしょうか?  また7月に実施される花火大会ですが 駐車場が不足していると思います. 駐車場の確保や他の移動手段の提案の徹底など図る事は出来ないでしょうか お尋ねをいたします.

中津川の景観と活用 についてお尋ねをいたします. 旧県立図書館跡に歴史文化施設の設置が決まり 市中心部の回遊性の拠点が出来るわけです. 盛岡を訪れる人からは川と城跡, 街並みとの調和が美しいというお褒めの言葉を頂く事が多く 盛岡市民として誇りに思うものです.

現在上の橋と下の橋は擬宝珠と木製の手すりですが これを中の橋や与の字橋にも設置し 景観に配慮した河川敷にできないものでしょうか?  水害前の中の橋は擬宝珠でしたが, 是非この2つの橋についても景観の観点で上の橋同様に作りかえることは出来ないものでしょうか. また歴史文化施設周辺や中津川に馬を放し飼いはできないものでしょうか. 観光や憩いの場となると思いますし 市役所の隣に馬がいたというのはある意味観光の目玉にもなると思います.

観光客やビジネス客の移動のための 周遊券設定 についてお尋ねをいたします. 現在バスについてはでんでんむし一日フリーキップが300円で販売されておりますが, この券を拡充するなりして 市内の JR 線とバス路線に自由に乗り降りできる企画券の販売はできないものでしょうか. 八戸市では八戸えんじょいカードを大人700円(子供350円)で販売しており 市内の JR 線, バス路線は乗り放題であり また観光施設に割り引きも効くようになっております. 東京都心や京都市, 仙台市などでも同様のキップを通年販売しております. 是非盛岡市でも使い勝手の良いフリーキップを販売し あわせて市の施設の割引や優待もできないものかお尋ねをいたします.

最後に 教育 について 特に市周辺部にある小規模小学校および中学校の運営状況についてお尋ねをいたします. 我が会派では7月に盛岡市周辺部の小学校および中学校を視察し 学校経営の実情や複式学級の状況, PTA の皆様との意見交換また施設の状況, 進路の状況などについて現地にて意見交換をしたところであります.

特にも藪川小学校, 外山小学校の新入生はゼロ, 城内小学校が1名, 浅岸小学校2名, となり 特にも市周辺部の小学校および中学校の教育環境や存続が大きな問題となっていると認識したことです.

玉山小学校については施設の老朽化が進行していると伺いました. トイレなどが昔の様式でしたが施設の改修の見通しはどのようになっているのでしょうか, お尋ねをいたします.

また外山小学校の今後の存続についてですが 現在2世帯5名の小学生の通学ということです. また地域の幼児がいないということですが, 現在のまま推移するならば今後の見通しについて教育委員会としてどのような認識なのか, また廃校となった根田茂, 砂子沢, 梁川など学校が地域からなくなった事による地域事情の変化を改めてどのように認識しているのかお尋ねいたします.

(一般質問 終わり)

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鈴木一夫後援会事務所 © 2011年10月30日
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