2010年3月議会(代表質問) 盛岡市議会議員 鈴木一夫

 会派 「改革・みらい」 を代表し, 三月議会で行われました市長挨拶および教育委員長挨拶に対し代表質問を行います.

 日本の活力は, 明治維新以降は欧米を手本とした殖産興業と富国強兵であり, 戦後は, 日本人の持つ勤勉性, 繊細さと行動力からくる高度経済成長であったものと認識するところです.
 右肩上がりの時代から成熟の時代へ, 高齢化社会へと移行した今日, 持続可能社会の実現の心がけとして 過去のピーク時との比較による相対的低下からの呪縛から抜け出すことが, 私は必要であると考えます.
 海外での日本の評価も礼儀よく安全で勤勉, 質の高さと清潔との評価を頂く一方で, 住宅関連や生活分野において質的向上を指摘する声もあることは事実であります. また教育分野における学力低下や生活習慣での規律保持などの指摘を頂いております.
 また格差や貧困の指摘が相次ぐ中で, 税の集め方, 使い方に対し有効に抜本的な見直しを図り, 国と地方の関係を含め, システムを変えていく期待と民意が, 政権交代の大きな要因であったものと考えます.
 人口減少や高齢化も社会は, 社会の変化の一部である認識のもと不安材料を取り除き, 市民の総合力や潜在能力を発揮させ 市政をいかに維持・発展させるかが必要な認識であると思います.
 その為には, 掛け声だけではなく, 司令塔となるべき人材を各部門に配置し, 集中的に総力をあげて成果を出すまで取り組む姿勢が必要だと思います.
 その点, 市にはさまざまなマスタープランなり基本計画が課単位で存在するわけですが, 計画を立てた担当者と執行者が違う担当者では, 総花的施策しか出来ないと思います. しっかりと, 司令塔役を配置することで結果を出すのが, これからの市役所では必要ではないものでしょうか. 採用試験で合格した人材は全てゼネラリストとして扱うのか, あるいは, スペシャリスト化させ政策課題に集中させ対応させるのか, 市の人事システムについてどのような見解なのか, 新卒から定年退職まで平均どの程度移動があるものか, あるいは, 特定部署に長期配属は可能かどうかを含めて, 市の人事についてのご所見をお聞かせ願います.

 市の財政方針についてお尋ねを致します. 盛岡市の平成22年度一般会計予算の歳入歳出の総額を 過去最大1,014億8,500万円 前年比6%増額する一方でとしております. 他方市税収入を前年比14億円余減収の401億円余りとなり, この差を国の地方交付税の増額等で賄う施策を取っております. 国は平成22年度 昭和21年以来となる税収より借金の多い財政状態となり, 岩手県財政も同様に県税収入よりも公債費が多くなるなど 国・県ともに財政状況が逼迫しているなかでの, この6%増額の今年度予算編成についてどのような所見でしょうか. 特に今後も国や県を当てにした財政運営ができるものかを含め, 御所見をお聞かせ頂きたく思います. ギリシアでは財政破綻から全土でストライキが発生し, 通貨ユーロも価値が下がる中で, 日本の円についての信用維持が課題であると認識しているところです.
 市長就任からこれまでの谷藤市政を鑑みると, 身の丈を越えた事業とその借金からの脱出であり, 過去の負債に対処療法的に対処しながら極力新規事業については抑制をし, 他方独自色としてお花や観光関連のイベントなど 即効性のある事業での存在感維持に努めてきたとの認識するものです. この数年が底である財政危機の状況から脱したという認識ですが, 改めて市長就任時の財政状況と現在の財政状況を総括し, どの程度改善したのか, どの指標が根拠になっているものかを絡めご説明願います.
 二年前まで重点配分施策であった 「工業の振興」 については, 市長の今年のあいさつは読み上時間は1分足らずで, 過去整備した施設の活用や企業誘致についてわずかに触れただけであり, 重点配分施策とは施設の建設の事なのか,と思うものです.
 重点配分施策と市長の施策の目玉は (=イコール) で見て良いものでしょうか.
 工業の振興について現在, どの程度成果があり, 企業誘致なり起業家が育成されたのか, 玉山地区での工業団地の造成と入居希望企業との兼ね合いはどの程度の進捗でしょうか. 改めて重点配分施策であった時の目標とその達成状況についての総括を頂きたく思います.
 市のビジョンの中で予算の伸びちぢみに問わず 骨格施策としての重点施策の軸を打ち出さなければ, 谷藤市政の独自色は出ないと思いますがいかがでしょうか.
 他方, 不正経費の発覚とその後の会計検査院からの指摘での修正や, ヒマラヤ杉伐採における広報の問題など 最近の盛岡市は大丈夫かという市民の声を頂くこともありました.
 この盛岡市をある意味二人三脚で牽引してきた池田副市長の勇退について 市長の御所見はどのような感想を持つものでしょうか.
 今の盛岡市は池田副市長という司令塔により 二次にわたる行財政構造改革を実施し, 財政状況の最悪期からの脱出を図り, 自治体経営という基本方針を出すまでの道筋を示しました. 池田副市長に次ぐ人材を内部で育成できたのかを含め, 今後の執行体制についての御所件をお願い致します.
 岩手国体主会場誘致活動の際 市長は主会場建設費を市でも負担したい, 金額にすると20億円は出したいという表明を致しました.
 この20億円はどこから生み出すことにしていたのか, この金額は 自ら表明している市債発行額を臨時財政対策債を除いて一般会計総額の8%以内とし かつ元金償還額以内に抑制し市債残高の縮減を図るという大原則と照らし合わせて, 特段問題ない試算だったのか, それとも政治決断により, 一時的に緩和できるものなのか, 増税で対応するのかなど改めてお伺いいたします.
 またこの発言は, 市長の決断により福祉施策の増進や教育環境の向上などにおいて予算を増額できる余地を見せた事になりますが, さまざまな現場の要求に対して予算が増額されない理由はどのようなものでしょうか.「肝高のあまわり」 の招致費1,800万円も市長のトップ判断で決まったとお聞きしますが, イベント関連や札幌や上海万博など観光・ブランド振興に対するマスコミを意識した事業もさる事ながら, 行政からの執行する現場の市民要望を的確にこなして行く姿勢や, 企業誘致など産業振興に成果を出して頂けないものでしょうか.
 ところで, 市長挨拶には, 岩手競馬の件が一言も触れられておりませんでした. 市長選挙の2期目の重要な公約でもあった岩手競馬について言及の無いのはどのような理由によるものか, 市長の姿勢についてお伺いいたします.
 平成19年3月には岩手競馬の存続にむけ 県議会での県民世論を二分する大機論を経て今日の存続があったわけですし, 市民や市議会からも存続における疑問も呈される中で, 330億円の融資を実施した経緯があるわけです. 競馬廃止における地域経済の影響や競馬事業清算後の財政負担の中での厳しい決断であったと思います.
 しかし, その後の実状について市長あいさつを避けたのかどうかをふくめ, 市長の認識を問いたいと思います.
 平成21年度の岩手競馬の売上が206億円であり, 昨年度比6%下回りました. 計画を下方修正をしたにもかかわらず, このような結果であったことについて市民の意見も厳しいものがあるものです. 特に現在の売上高の減少を執行予算の削減で乗り切り収支均衡を目指して行くやり方には限界があるわけですし, 特にこの3月は閑散期であり当座の資金繰りについても危惧をするわけです.
 市長は岩手競馬の実状と今後の展開についてどのような見解や方向性なのかお示し頂きたく思います. また存続にむけた取り組みや活性化の為のビジョン, 市長公約との整合性について改めてお示し頂きたく思います.

 市庁舎についてお尋ねをいたします. 昭和37年竣工の現在の盛岡市庁舎は施設の老朽化に加えて, バリアフリー対応や駐車場問題, 若園町・肴町・都南・玉山分庁舎体制における行政効率の低下など様々な問題があるものと認識しております. 当面は耐震補強診断で現在の市庁舎を使用するわけです. この補強工事費を7.5億円投じても IS 値 0.6 であり, しかも20年程度で利用においては一定の限界がでるものとされております.
 市長は, 市役所のあり方についてどのような見解をお持ちなのか率直な見解をお聞かせ願います. 本宮地区への移転は事実上白紙撤回の状況ですが, 再度この議論が再燃するのか あるいは中心市街地の核として現在の市庁舎を建て直していくのか, この点についての認識をまずお示し頂きたく思います.
 コンパクトなまちづくりが叫ばれ 中心市街地に軸足を置いた街づくりが主流の今, 市役所の郊外部への新設移転は考えられないと私は思います.
 ここで内丸地区の高度な土地利用計画を正式に市のプロジェクトとして立ち上げて, 市より県・国あるいは民間に対し内丸地区の官庁街の土地利用について呼掛けを行うことを提案いたしますが 市長の率直なご見解をいただけないものでしょうか.
 また市庁舎建設のための基金への積立を開始する時期と考えます, 如何でしょうか. 駐車場問題については, 本庁舎の駐車場問題は深刻ですしタクシー乗り場もありません. 加えて県民会館横になぜ盛岡市と書いたクルマが多数止まっているものか, 私の認識では公道であり市の駐車場ではないと思うわけです. 交通安全を訴える盛岡市が公道を市の駐車場代わりにするということにどのような認識なのでしょうか. 県の振興局と連係しタクシー乗り場を作るなり, 駐車場を使わせていただくなど, 公道におけるモラルを維持するべきと思います. 如何でしょうか.

 (仮称)盛岡市自治体経営の指針及び実施計画(案)について伺います.
 この 「指針及び実施計画(案)」 を拝見すると, 今年度まで盛岡市が大きな指針として行ってきた 「行財政構造改革の方針及び実施計画」 から, 大きく進んだ観点が示されていると思います. それはまちづくりを行っていく手法を「行政運営」から「自治体経営」に転換する事であり, そのためにマネジメントという考え方を導入する事であります.
 マネジメントを発明したとされるピーター・ドラッカー氏はその定義にあたって 「組織に特有の使命・目的を果たすこと」 「仕事を通じて働く人たちを生かすこと」 「社会の問題について貢献する」 という三つの役割をあげています. 地方自治体の使命は 「住民の福祉の増進」 ですから, 自治体運営とマネジメントは実に整合性があると考えます. また, マネジメントは 「客観的に現状業務を観察して現象を認識し, 問題点の指摘・原因分析・対策案の提示」 を行うことすから, 地方分権時代に求められている手法でもあります. ですから, 今回提示された原案の基本的な方向性に対しては賛同するものです.
 しかし, この原案にも明記してありますように, 社会情勢というものは常に変動し, 自治体経営に求められるものは日々変化していきます. 手法が正しかったとしても, 現状分析が異なったものであれば導き出される結論は決して一つにはなりません. そこでお聞きします.
 平成22年3月の現段階で, 市民の福祉の増進のために求められている盛岡市職員特有の使命・目的を端的にお答えください. また 「社会の問題」 と言った場合, 盛岡市における喫緊の問題は何だとお考えでしょうか.
 現在最も早急に手を打たねばならない問題は, 貧困と, 迫り来る貧困への不安であると考えます. 盛岡市の行政がそのためにしなければならないことは, それらが原因で起こる一つ一つの問題に具体的な対策を差し出すことであります. ですから, 現在市職員に求められているのは, まずそれぞれの現場で市民が置かれている現状を正確に把握する事ではないかと思います. これを行うためには市民参画の拡大と市民の現状について情報収集出来る組織体制が不可欠です.
 市民参画の拡大のためには, 行政に 「頼まれて」 その代行を行うやり方を行っても効果が上がるとは思えません. 自分たちの考えで実際にまちづくりが行える, 目に見える形で街が変わっていくことを市民自身が感じる事が必要です. 先日, 盛岡市が主催した 「地方分権講演会」 において片山善博慶大教授が県知事時代に予算案作成時点から徹底した情報公開を行い, 片山氏の言葉を借りれば 「市民にチェックして貰った」 経験を話されておりましたが, この様な実践が最も効果的であると考えます. また, それと同時に, その様な情報公開をより多くの方々の目に触れさせるための広報の方法も工夫が必要です. 現況ではパブリックコメントもパブリックインボルブメントも, 市民総体の意見であると言えるほどの広がりにはとうてい足りない状況です. 今案の実施にあたって, 盛岡市の情報公開をどのように変えていくのか, 具体的にお答えください.
 はたして市長は, 市職員全員が市民の状況を把握するための 「情報収集の端子」 であるという発想を持っているでしょうか. 職員定数や民間委託は, その様な発想からも検討されるべきだと考えます. その観点に立って考えた場合, 盛岡市職員で増員すべき仕事はどこで, 現時点では民間委託すべきでない部署はどこを考えているかお知らせください. また, 職員の地域担当制を行うべきだと考えますが, お考えをお聞かせください.
 それに加えて, 今年度は岩山漆芸美術館やいわて NPO センターなどの民間委託事業で, いくつかの不適切な事件が起きました. 行政側からのチェック体制を整えることで防げる事態もあったのではないかと思います.改善点をお知らせください.
 市民活動については, 最近ある町内会の役員より行政からの通知文が多すぎる. これでは市役所の下請けだという声を聞きました. 地域社会のためにボランティアで活動する町内会ですが, 担い手の不足の顕著な問題であると思います. 市民協働, 市民起点と言いながら市民へ過度の負担となっていないものか, 認識をお示し願います.

 来年度の重点施策の一つである 「みんなで支える子育て支援の展開」 についてお聞きします. 「もりおか子ども育成プラン」 の基本理念は 「子どもが まんなか ~ みんなで育む子どもの笑顔 ~」 となっています. 「子どもがまんなか」 でありながら, このプランの印象はあくまで 「子育て支援」 であります. 本来であれば, 主人公である子どもへの支援策をもっと強く打ち出すべきと考えます. 現在は子供間の人間関係から起きる問題のみならず, 貧困や家族関係などにおいても様々な問題に晒される子ども達がいます. 川崎市などの先進事例もあるわけですから, 盛岡市でも直接的に子ども達を支援する観点が必要だと思いますが, お考えをお聞かせください. また, 子ども対策としては,教育委員会や青少年育成の観点など目的で部署が異なります. 子ども関連の市役所での窓口一本化をするべきと考えますが, 改めて社会全体での子育てについて子ども専門の部署の創設と窓口ワンストップサービスについてのご見解をお示しください.

 観光・物産の振興についてお尋ねいたします.
 海外旅行で有名なガイドブック 「ロンリープラネット」 の日本版をみると岩手県では平泉, 八幡平・陸中海岸と紹介され盛岡市ではわずかに一行わんこそばが有名であるとの記載です. 東京や京都や鎌倉, 広島など観光地が一冊で記述されると, 盛岡レベルでは存在感がありません.
 海外を相手とし, 存在感を出すためには, 盛岡市独自でも岩手県主導でもなく, 東北6県が連係して観光文化の発信をすることが必要であると思います.
 今回鹿角市を加え 八幡平を一つの観光資源として広域観光ルートを示しましたが, 総合力の発揮が必要であると思います.
 東北の夏祭りは世界に通じる日本の祭りです. 青森・秋田・仙台・山形・盛岡が手を合わせると 8月の第一週だけで800万人は越える観光客入り込み客があります. 世界的に有名なブラジルのリオのカーニバルが600万人の人を集めるわけですが, 東北夏祭りの集客力の方が上となります. 東北に来るなら8月の第一週にというアピールは, 世界に対し有効であると思います.
 外国人観光客には, JAPAN RAIL PASSが発行されており JR 東日本管内だけの新幹線乗り降り自由のキップもあります.
 是非東北の夏祭りが結束をし 日本のお祭りブランドとして世界中から観光客が訪問できるように 東北全体共通した受け入れ体制をに認知されるような宣伝を願うものです.
 盛岡市の知名度向上を図るということに着目するのであれば, 例えば海外番組のロケなどを誘致するなど 世界に通じる情報発信の仕方を工夫できないものでしょうか. 秋田県では, 田沢湖や男鹿半島で韓国の番組のロケがあった関係で 韓国からの観光客が増加しているとのことです.
 盛岡の観光施策は国内向けの視点ですが, 世界に仰角を上げることで工夫の余地が出てくるものと思います.
 また盛岡の宿泊の拠点を置き観光する PICK UP ツアーは世界的に主流の観光手段です. 東京のはとバスは有名ですが, 9人乗りの小型ジャンボタクシーサイズ程度でも充分だと思います. 是非日帰りのツアーを盛岡駅からあるいは宿泊先から実施し, 登山や温泉, 玉山地区の観光資源を含め, 観光ルート回遊やアドベンチャーものまでを低料金でできるツアーの取り組みをして欲しいと思います. いかがでしょうか.

 公共交通施策についてお尋ねをいたします.
 都市活動を支える交通環境の構築について, 市は重点配分施策と位置付けそのプロジェクトを推進しているところです. 公共でありながら私企業が経営する交通施策では, これまでも公共性と事業性のあり方が議論され, 市民ニーズの充足と事業者への公金投入について政策論議を行ってまいりました. まず確認することは, 公共性を担保に民間交通事業者へ税金を投入することについて市長はどのような認識なのか, 改めてお示し頂きたく思います.
 盛岡市でもオムニバス施策により松園地区での成功事例は全国的な高い評価を頂く一方で IGR いわて銀河鉄道線の寝台特急減便に伴う通行料収入および沿線人口減少に伴う経営赤字の問題や, 郊外の中山間地域における福祉的側面も踏まえた輸送など 様々な課題を含め解決する課題も山積しているものと認識しております.
 まず, 公共交通のビジネスモデルである内部補助の考え方についてまずお尋ねをしたく思います.
 JR 東海は市場より一兆円の資金を集め, 東京~名古屋間に山梨・長野回りでリニア中央新幹線の建設を発表しております. 新時代の技術であるこのような国家的プロジェクトを一企業が行う事を考えたときに, 私は当時の日本国が資金不足で世界銀行から借金をして東海道新幹線を作った時代との隔世の間を感じました.
 ところで市場から一兆円の資金を集める会社が, 儲からないと言う理由で, 昨年9月より三重県の JR 名松線の一部区間をバス代行しております. 理由は台風における路盤流出です. 復旧には多額の費用がかかることと, また日常的に利用者が少ないことを理由にあげております. 私が敢えて三重県のローカル線での事例を持ち出したのは この名松線と岩泉線だけが代替道路未整備との理由で鉄道廃止を免れた全国で二つの事例であったわけで, その1つが天災にあったとはいえ復旧もされておらず, 地元自治体には鉄道廃止の打診をしていることに危機感をもったからであります.
 JR 東日本も首都圏の黒字をもって東北地方のローカル線を維持するというビジネスモデルであるわけですが, JR 東海での今回の事象は, 国鉄改革でのビジネスモデルの限界であり 遠くない将来に同様な事例を東北地方でも起こらないかと危惧するからであります.
 黒字化できないという理由で東北本線盛岡以北も経営分離されたことも, その一旦を物語っており, 盛岡に乗り入れる山田線や花輪線などの利用者数を考えると, また開業から70年以上を経て設備の老朽化を考えると 鉄道活性化の対策を早急に講じ, 予防線を張っておく必要を私は強く思うものです.
 IGR 線については, 市も出資していることでおでかけパスなどの対象としたり, 駅の橋上化を推し進めるわけですが, JR 線には関与しない理由を説明願いたく思います.
 市民の足である以上, 事業者の本社が盛岡にあるかどうかは別にしても公平性を担保するべきと思いますがいかがでしょうか?  富山市が進める JR 高山本線の増発社会実験や新駅設置を是非参考に 山田線などの運行体制の強化を図ったり, また, おでかけパスに JR 線の盛岡市内区間も加えるなどし JR 線にも一定の関与をしていく必要があると思いますが如何でしょうか.
 また前潟駅の調査費300万円はどのように執行し, 田沢湖線における新駅設置のメドはついたものかお示し願います.
 また盛岡市の郊外部における公共交通ネットワークで維持するための課題はどのようなところにあると認識するものか, 一定の輸送量以下で民間事業者のやりたがらない地域における公共交通のあり方についての見解をお示し頂きたく思います.
 全国的にはワンコインの小型のコミュニティーバスを走らせる自治体が多くなっておりますが, 観光ルートを巡回するバスを含め, 市主導でコミュニティーバスの運行をし 高齢者の外出機会の拡大や観光における二次交通としての活用などの側面も含め検討できないものでしょうか.

 入札制度についてお尋ねをいたします. 国の三位一体改革により地方交付税がピーク時に比較し約4割削減され, その歳出削減を公共事業の減少で対応してきたわけですが, 盛岡の建設業を取り巻く情勢は厳しいものがあるものと認識しているところです.
 建設業に対する認識について過去の市発注工事との現在の請負高や業者数を示したうえて, 建設業に対する認識をお示し頂きたく思います.
 建設業については, 下請け・孫請けと零細事業者が多く, また災害復旧や水害・除雪など緊急時のおける災害防止や復旧時の協力要請もあることから育成していく必要もあるものと認識しているところです.
 公共工事における入札制度については2つの問題があるものと思います. 一つは特定の業者の受注が相次いでいるという点であり, 二つ目にはいわゆる91社問題で公正取引委員会の審決を受けたあとの市の対応です.
 建設業における建築工事, 土木工事における入札において, 特定の企業が, 何度も受注することについてどのような認識なのか, 情報が事前に漏れているという懸念の声が, 建設業界にも議会にもあります.
 特定の会社にのみ落札が続く傾向は, 公平性・平等性において市政への不信感を高める要因にもなりうるものと思いますが如何でしょうか.
 現行の入札制度での成果, 効果, 並びに業界や協会に皆さんとの融和は保たれているとの認識でしょうか.
 この入札結果をみて市の積算が甘いのか, 外部に漏れているのか, この点についてどのような認識なのか, お聞きしたく思います.
 提案するならば, 一定規模,一定金額に達した請負者には, 他の業者等が概ね並ぶまで指名をしない方式を創設する. その基準も単年度限りとせず, 複数年それを続けるなどなどして公平性を保つことは出来ないものでしょうか.
 また二点目の問題として いわゆる公正取引委員会の審決において仮にも談合が認定された場合にどのような処分を下すのかであります.
 市長は, 常々県の動向を注視すると述べておりますが, 指名停止については1年とするのか, 市独自の方針をもって短縮する方向なのか, まずお尋ねをしたく思います. また県よりも長い指名停止はあるものでしょうか.
 また不正経理問題における預け, 差し替えなどの問題が指摘された物品納入業者との対応について, その後変化はあったのでしょうか. この業界の対応について確認したくお伺い思います.

 中心市街地活性化策について伺います. 百貨店不況が深刻になるなかで, 中心市街地における百貨店や老舗店舗における売上高はどのような推移でしょうか?  有楽町の西武百貨店, 京都四条河原町の阪急百貨店をはじめ 大都市圏での百貨店での売上減が深刻さをましているとの報道に 社会全体の変化の波が押し寄せているものと思います.
 盛岡の百貨店, あるいは中心市街地における大規模小売店における現状の認識についてお示し頂き, 合わせ郊外型ショッッピングセンターの売上高の推移を検証し, どのような消費動向なのか, 仙台や東京, インターネット通販への転移の状況などについてお聞かせ頂きながら, 今後の盛岡の商業の発展についてのご見解をお示し願います.
 また昨年開業したクロステラス盛岡における訪問客は予定通りなのか, 盛岡駅から大通りまでの連続した商店街形成における今後の支援策などについてお示し頂きながら盛岡の商店街の顔をどうするのか, ご見解をお願いいたします.

 つづいて教育委員長あいさつについてお尋ねをいたします.
 教育行政についてですが, まず冒頭に, 学校現場での新型インフルエンザの流行を危惧しましたが, 一定の落ちつきを見せており安堵しているところであります. このまま沈静化することを祈念するものです.
 教育の役割である学力向上策についてお尋ねをいたします. 全国的な事例として学力向上のため, また意欲ある授業を行う為に民間出身校長先生の登用や, 中高一貫教育, 中1ギャップ解消のために中1における教員加配などの取り組みをお聞きするものです.
 学力向上策のためにどのような措置を今後講じる予定なのか, 改めて確認したく思います.
 以前の質疑で中高一貫校の設置予定は無いということでしたが, 教育委員会として昨年4月開校の一関での県立中高一貫教育について 教育上の効果はどのような点であるもの分析をされているものでしょうか?
 学区再編時にこのような取り組みや小中一貫教育などは検討されるものなのか, 地域のまとまりのある学区では実施できるものと思います. 改めて, お伺いいたします.
 市内全域で進めております, 小学校区および中学校区の再編成について, お伺いいたします. 教育委員会では現在学校適正化の観点で児童生徒数の確保, 町内会や地域との関わり, などの観点で全市的に学区再編を検討しているところですが, その作業過程の状況, 公表時期や住民への説明の方法はどのようになるものでしょうか. 遠野市や青森市などは中学校の再編などで大きな議論があったようです. 他市での学校再編における事例をみて盛岡市で留意することはどのようなことか, お示し頂きたく思います.
 また, 松園地区における学校統廃合については, どのような認識なのかお示し頂きたく思います.

 地域と生徒の関わりについてお尋ねをいたします. 町内会役員と一般の大人の場合は, 子ども会活動を通じ親が町内会と接点を持ち, 地域活動が活発化します. ところが高校生になると途端に縁遠くなり, 必然的に親の世代と地域との関わりも低くなるという傾向が見られます.
 高校生と地域との関わりについて, また大学との地域との関わりについてはどのような認識なのでしょうか. 町内会における自主防災隊での中学生の活動の期待やスノーバスターズなど地域へのボランティア参加がありますが, 地元有志では生徒のためにボランティア保険をかけておりますが, 児童生徒の課外学習や地域行事参加に対して傷害保険の適応はできないものでしょうか.

 学校施設の補修についてお尋ねをいたします. 市内の小学校中学校, 市立高校の学校施設補修は包括外部監査の指摘を受け, その指針を示しているところですが, 前倒しをして執行して頂きたいと思っております. 二月臨時議会でも学校施設の補修の提起がされましたが, 今後学校施設の補修についてどのような方向なのか, お聞かせ頂きたく思います.
 また耐震補強診断について, 現在の進捗や今後の着工予定の学校などを含め早急な対応をお願いするものです. また学校施設においてナイターのある学校とない学校がありますが, どのような基準なのか, 全校ナイター設置は方向としてありうるものか確認したく思います.
 岩手国体についてお尋ねをいたします. 6年後の平成28年予定の岩手国体では, 北上市に主会場が決定し, メインである陸上競技も北上市開催となりました. この際, 県が代案として提起した県営陸上競技場の二種会場としての整備や屋内運動施設の取扱いについては現在どのような検討がなされているものでしょうか. 事業費の規模, 完成時期, 完成後の管理などについてお示し願います.
 また, スキーやスケート競技などウインタースポーツ競技についてですが, 国際大会を誘致し, 盛岡の知名度向上や競技人口の拡大を図り, 今後冬の国際的大会が盛岡で実施されるような戦略をもつべきではないでしょうか. また有名な指導者の誘致を図り, 学校教育などで門下生をつくっていく地区もあるようですが, 盛岡ではこのような手法についてはどのように認識されているものでしょうか. バンクーバー五輪では, カーリングのチーム青森の命名は非常に知名度向上になったものと思います. 盛岡の冠を付した世界に通じる元気なチームの創出についての御所件をお願いいたします.

 来年7月開館予定のもりおか歴史文化館については, 開館準備にご努力されている関係者に敬意を表するととに 無事開館し中心市街地の活性化に寄与することをご祈念しております. ところで, 盛岡市内にある県立博物館, 県立美術館, 玉山・都南の歴史民俗資料館, 遺跡の学び館, 子ども科学館など複数の展示施設について, 今後どのような活用をするものでしょうか. 入場料が無料のところもありますが, コスト意識が働くものなのか, 学芸員の研究の成果については如何でしょうか.

以上

(3月議会代表質問 終わり)

ご意見・ご感想をお聞かせ下さい

鈴木一夫後援会事務所 © 2011年10月30日
〒020-0861 岩手県盛岡市仙北二丁目 23 番 24 号
電話 019-635-8839 FAX 019-635-9176
メール:鈴木一夫後援会

CONTENTS

外部サイト

リンク


カウンタ