2013年 6 月 17 日
盛岡市議会6月議会
質問

 まず, はじめに, 地方交付税の今後についてお尋ねをします.
 地方自治体の四大財源は, 地方税・地方交付税・国庫支出金・地方債ですが, 国の財政状況を勘案すると, 悪化こそすれ, 好転する見通しのない状況ではないでしょうか.
 この5月に成立した国の一般会計予算総額は 92 兆 6,115 億円ですが, 税収は 43 兆 960 億円余りであり, 残りは借金で賄っているばかりか, 国・地方あわせて 1,000 兆円の借金を抱えており, 財政問題は一刻も猶予を許さない状況であると認識しております. この, 財政赤字の中にあっても, 財政再建論よりも景気回復論が主流であるという政治情勢も財政再建を遠のかせる要因になっていると思います.
 四大財源のうち, 地方交付税の基準財政需要額は, 2000 年をピークに下げられており, 翌 2001 年からは臨時財政対策債が登場しているなど, 尻拭いは地方自治体へという国の地方運営の制度設計が見え隠れしております. かつて地方交付税の算定要件は経常経費にくわえて投資的経費および公債費の3本立てであったものが, この算定基準は徐々に削減されていき, 現在は, 新規の投資的経費は算定されず人口割りとなりました.
 盛岡市は, 新規の建築物の建設は原則行わないと表明しましたが, この方針と地方交付税の算定基準は一致をしているわけであり, 国の地方経営というグランドデザインに沿った対応を盛岡市は取り入れた状況となっているといえます.
 私が今後の財政運営で懸念するのは, 地方交付税が, 特に平成の大合併を実施した市町村には現在厚めに交付されておりますが, この合併算定替えが 2015 年度から段階的に縮小し, 合併 15 年目, つまり2023年には盛岡市では, もとの水準に戻ることによる財政的なダメージであります.
 市長は合併を経験したわけですが, 15 年で交付税が元も水準に戻るこということでどのような財政運営に努めているものか, 特に留意している点についてお聞かせいただきたく思います.

 平成の大合併のメリットの一つに行政のスリム化が挙げられております. 盛岡市は, 行財政改革でコスト削減に取り組むものの, 合併建設計画で作られた行政施設, 支所・分庁舎の維持の管理・運営により合併後も多額の財政需要が生じているのが現状であると思います.
 この, 合併 10 年後を目途とする交付税の段階的な縮小は, 盛岡市ではどの程度の金額になると想定されているものか, 合併 15 年後は現在と比較してどの程度の水準まで減額されるのか, また影響額から推定される盛岡市の財政運営の見通しについてお示し願います.

 財政運営について, 短期の資金調達についてお尋ねをします. 平成 23 年の盛岡市の決算カードでは, 性質別歳出の公債費が 155 億 790 万円となっております. 155 億円のうち元金が 133 億 4,513 万円であり 金利が 21 億 5,967 万円となっております. 公債費の内, 一般財源の割合を示す充当一般財源は 151 億円あまりと 公債費のほとんどが市の一般財源からの充当です. 起債については, 毎年元利償還が基本だと思いますが, 元金の支払を一部あるいは全部一旦猶予を金融機関に依頼し, 金利だけの負担を行いながら当座の資金確保という策はとれるものでしょうか, お尋ねをします.
 また今年度, 地方公務員の給与の引き下げを念頭に国が地方交付税を減額したことを受けて, 各地方議会で給与の削減をするかどうかの検討がされております.
 人件費比率の削減において, 盛岡市の地方交付税の算定はどの程度削減されているものか, またどの程度の削減額の予測となるものでしょうか. 市職員以外の特別職の歳費については市長をはじめどの程度の削減があるものか試算をお示し願います. これによりラスパイレス指数はどのように変化するものでしょうか.

 施設整備と維持における財源確保策についてお尋ねをします.
 市は今年度公共施設等整備基金を 2 億円取崩し, 老朽化をした市の施設の修繕にあてる財政運営を決定しました. 修繕における費用を 2 億円拠出したことは評価するものの, なけなしの基金は, 残り 1,000 万円強でほぼ枯渇したといえます.
 この, 基金取り崩しの際に, 先の説明では年度末の市政運営の差金をもって基金に繰り入れを行うと説明されておりましたが, 具体的な金額は示されませんでした.
 例えば, 盛岡市の決算カードを見ると単年度収支のやりくりは, 積立金取り崩しを 2011 年は 22 億円台で取り崩しております. 一方でその前年の 2010 年は 393 万円だけの取り崩しとなっており, 非常に大きな変動があります. このような変動幅の大きな運営で, 本質的や財源の確保できるかは不透明な情勢ではあると思います.
 このような手法は, 一時的には目線をそらすことが出来ても本質的には何も解決していない状況だと認識します.
 建物や道路の修繕には計画性が必要です. 私は, 原則的には, 補修財源の積立は, 当初予算に計上するのが筋であると思っております. 年度末のこの修繕費の積立をどの程度は目標をして基金に繰り入れしたいのか, また差金をかき集めたとして億単位の金額になるものかどうか, 今年度の財政運営の方向性を改めてお聞かせ願います.

 住民公募型市場公募債の活用についてお尋ねをします.
 盛岡市は各種事業を行う際には, 一般財源を充てるほかに起債を起こし資金調達をしております. 借入先は, 財政投融資や金融機関であるわけですが, 住民参加型市場公募債 (ミニ公募債) の発行はできないものでしょうか.
 市民参画とまちづくりが地方自治体の運営の主流となるなかで, 汗を流すというボランタリーの参加やふるさと納税という手法もあるわけですが, より住民の参画を促す機会として住民参加型市場公募債 (ミニ公募債) があります.
 資金調達における一つの方法であるのと同時に住民参加を行う手段として取り入れられている手法です.
 2007 年度には 130 自治体で総額 3,500 億円が発行されております. 国債よりも利率が有利なものが多いようですが, 敢えて同率あるいは低めに設定することで市民理解をお願いする方法もあると思います.
 特に指定管理を行う博物館などの都市施設のリニューアルや保存運動の末, 保存が決まった建物など世論を背景とする施設の更新には有効であると思います. 盛岡市天文台の建設の請願が可決されても財源が確保できない, という場合にこのような手法を提案するという方法もあると思いますがいかがでしょうか.

 盛岡市の外郭団体のうち公募を行わずに競争性の無い形で, 非公募による指定管理をおこなっている団体についてお尋ねをいたします.
 盛岡市には外郭団体が多数あり, 60 で定年を迎えた市職員が多数再就職をする状況となっております. 建前上は, 天下りや斡旋はないとのことですが, どうみても部長級のポストには部長職であった方が再就職をするにつけ, この説明も説得力がないと思っております.
 盛岡市の外郭団体には, 駐車場公社や動物園公社, 国際交流協会, 都南自治公社, などあるわけですが, 非公募による指定管理を行っている団体と委託金額数はどの程度にのぼるのか, また今年 4 月 1 日付で市職員の OB は何人再就職をしているのかをお示し願います.
 非公募による指定管理は, このご時世である以上最小限にしていくべきと考えます. 外部有識者などの目線を取り入れることで, その妥当性について再検証はできないものか, また外部の有識者を交えた検証はできないものか,お尋ねをいたします.

 つぎに防災についてお尋ねをします.
 防災訓練は毎年 9 月に行われており 概ね南部と北部で隔年開催されているものと認識します. 防災訓練では, 建物の倒壊や水道の復旧, アマチュア無線家との連携, 防災ヘリの出動, 炊き出しなど行われておりますが, 地域的なバランスに加えて水害に特化した訓練や, 地震あるいは噴火などメリハリの付いた訓練はできないものでしょうか.
 886 平方メートルある盛岡市の地域性や自然災害に対する警戒度はそれぞれことなると思います.
 河南地区であれば水害対応ということで実際に移動を伴う訓練を実施することや みたけや玉山地区であれば噴火対応なども出てくると思います, いかがでしょうか.

 さる 5 月 24 日, 記録的な豪雨など重大な災害が起きるおそれが非常に高い場合に強く警戒を呼びかける「特別警報」 を設ける法律が成立しました.
 気象庁は 6 月, 全国の自治体の防災担当者に対し制度の説明会を開くとともに, 具体的な防災対応について各市町村と協議を始めることにしています.
 あらたに設けられる特別警報は, 「大雨」 「大雪」 「暴風」 「暴風雪」 「波浪」 それに 「高潮」 であり, 「大津波警報」 と 「噴火警報」 「緊急地震速報」 は特別警報に位置づけられます.
 このうち盛岡市で該当するのは, 「大雨・大雪・暴風雪・噴火・緊急地震速報」 となります.
 市は昨年, 地域防災計画を新たに策定し, 市民の安心・安全のための防災体制を示したわけですが, 今回の特別警報の法律を受け,どのような体制の変更を予定しているものでしょうか.
 8 月末に運用が始まるわけですが, 気象庁からの防災における説明内容, 今後の防災訓練における改善点, 地域防災計画の変更等があればお知らせ願います.

 防災体制について伺います. 災害時の燃料供給策ですが, 私たちは, 3.11 震災では震災から約 1 カ月ガソリンなどの不足を経験したところでした.
 他方, ガソリンスタンドは, 安全基準の見直しから廃業があいついております. 原付バイクで市内を移動しようにも市内にはスタンドがないという状況も生まれていると思っております.
 燃料を安定的に確保するために, 特定のスタンドとの優先契約や廃業するスタンドを下取りし改修することで 市の専用燃料補給場をつくることはできないものでしょうか.
 平時は, そのスタンドを活用し, 非常時には, 市の自動車を動かすというもので 3.11 を経験した自治体として必要だと思いますがいかがでしょうか.

 機能別消防分団についてお尋ねをします
 消防団の確保や若返りは, 盛岡のみならず全国的な課題であると認識しております. 3.11 以降防災における意識の変化がありました. 若者の消防団への参画のきっかけとして, 市立高校や盛岡市内外の大学に呼び掛けての学生消防団の結成はできないものでしょうか. 学生時代に消防団活動を経験することは将来的に地域のリーダーを育てることになることなるでしょうし, 消防団経験は社会に大いに役立つと思います. 現在盛岡市の消防団員数と定足数充足率はどうなのか, 平均年齢をお示し頂き, 学生の消防団員の組織化の認識についてお聞かせ願います.

 次に地域活動の記録収集およびその管理・閲覧についてお尋ねをします.
 地域活動を通じ住民の福祉向上を図ることは, 地域力の強化にもつながり, 盛岡市が数々事業を委託している町内会・自治会の育成にもつながるものと認識しております.
 他方, 地域活動は, その担い手の力量や見識によるところが大きく, 人の入れ替わりで活動が大きく左右されることもあることも承知をしているところです.
 市は, この, 町内会・自治体や地域団体の活動記録をどのように収集され記録保存していているものか実態をお聞かせ願います. 周年記念誌の発行については, 市でも収集しているようですが, 記録の収集に踏み込んだ体制が必要ではないでしょうか. 記録の保存については, 一定の年数で破棄する場合があるものかどうかについてもお知らせください.
 地域活動の記録は, 住民自治活動の集大成であり市民の財産であると思います.
 地域活動の記録には, 個人名の記載などもあるわけですが, 収集・保存そして閲覧体制が出来るこということは相互の刺激になることだと思っております.
 また, 「盛岡市の町内会」 という冊子を作成して各町内の活動を広く報告する出版をおこなうなどしながら記録・収集に努めていく活動はできないものでしょうか.
 収集した資料の市立図書館への常備はできないものでしょうか.ある地区での取り組みは,他の地区の課題を解決する先進事例となる場合もあると思います.また,住民の活動がしっかりと記録をされ保存されることは重要な要素であるとおもいます.
 つけくわえるなら, 市内の図書館には父兄向けに発行している小学校・中学校の広報誌を一堂に掲載して それぞれの学校がどのような取り組みをおこなっているものかできないものでしょうか. 学校の取り組みは広く関心のあることと思います. ご検討をお願いいたします.

 つづいて, 安全とプライバシーについて伺います.
 今年 2 月のロシアの隕石落下は世界を驚愕させたと同時に, 隕石落下の瞬間をとらえた映像が多数撮影されることにも私はおどきました.
 携帯端末の普及から若い人であればほとんどの方が常にカメラなり, 動画撮影を出来る機能を有する電子機器を所有する時代となっております.
 さて, この動画撮影機能をタクシーや青色回転灯設置のクルマに常備させ治安維持や犯罪抑止に使うという地区もあるようです.
 最近では交通事故の分析をするために車載カメラ設置をするタクシー会社やレンタカーも出てきております.
 盛岡市所有の車に常時撮影機能を持つ装置を設置をして 治安維持や交通事故の際の責任問題の明確化などに活用はできないものでしょうか.
 以前の質疑で, 町内会管理のゴミ集積所の不法投棄や資源持ち去りなどにおいてカメラ設置による監視は好ましくないという見解を示したわけですが, 近年の時代の変化や特定の目的のためのカメラ設置について改めてお尋ねをいたします.

 つづいて教育についてお尋ねをいたします.
 まず, 市内小学生の体力の現状について伺います.
 市スポーツ推進委員に先日, 小学生の体力の現状が全国平均を下回る状況であり, 支援願いたい旨の文章が送付されてきました.
 私は, 正直, 学力体力とも小学生は, 全国平均を上回る状況だと思っておりました. 特に平成 28 年岩手国体にむけてスーパーキッズの育成もおこなっていることから 体力の平均値は上昇傾向であると認識しておりました.
 本市の小学生の体力が全国平均を下回る状況とありますが, どの分野で下回る状況なのか具体的にお知らせください. また, 経年で見た場合, 恒常的なものなのかここ十数年の傾向なのかも合わせてお知らせ願います.
 また, スポーツ推進員を巻き込んで今後どのような育成策を具体的に検討しているものかもお聞かせ願います.
 市教育委員会は小学校と中学校の連携を行うとしております.
 小学校・中学校・高校と進学をしますが, それぞれ, 一つ前の学校に対しどのような要望がだされているものでしょうか. つまり高校は中学校に対し, 中学校は小学校に対しどのような課題を解決させて進学をさせてほしいという要望があるものがお知らせ願います.
 その上で, 市内全域で展開予定の小中連携の運営について留意することは何かをお聞かせいただきたく思います.

 市内中学校の再編について伺います.
市内 24 ある中学校のうち藪川中学校が来年 3 月で閉校し, 米内中学校に送迎により通学予定となることが決まっておりますので, ここでは 23 校の中学校の今後についてお伺いいたします.
 市教育委員会は 2012 年 11 月に盛岡市小中学校適正配置基本計画を示し 適正配置に関する基本的な考え方や計画のスケジュールなどを定めております.
 そこには学校規模や学区, 通学距離, 指定校変更の考え方が示されております. この基本的な考え方がしめされましたが, 小学校と中学校を一緒に論じていることから総花的な計画であると思います.
 全国的には, 中学校を大胆に再編成をする動きがでております. 遠野市や秋田県横手市では住民の様々な意見交換を経たうえ 合併前の市町村の枠組みを超えた形で統合が実施されております. 中には校舎を新築するなどして学校統合を実施する自治体もあるようです.
 盛岡市の学校統合は, 現在, 複式学級を採用する小規模校の吸収統合という形態に終始をしておりますが, 一定の規模での学校教育は学校の総合力を高める意味でも踏み込む時期に来ているものと思います.
 小学生は, 体力面精神面の側面が大きく, かつ地域密着の感情は強いことは理解できますが, 中学校ではクラス替えのできる規模の学校であることは急務であるのと同時に, 部活動などの編成を考えても一定の規模を維持するよう留意する必要があると認識しております.
 現在市教育委員会が策定する適正配置基本計画では, 具体的に適正規模の対象として米内中, 土淵中, 繋中, 城東中, 飯岡中, 北松園中, 玉山中, 渋民中, 巻堀中の9の中学校が登場しておりますが, 中学校単位での統合を先行することや合同授業という考え方について教育委員会のお考えをお聞かせ願います.
 小規模学校に通学することを避けるために, 住所を一時的に移して規模の大きな学校に通うという児童・生徒もいるとお聞きします.
 小学校や中学校の適正規模にむけては, 教育委員会は全市を一体的に行う予定なのか, 一部地域の先行した実施はありうるのか, お聞かせ願います. 私は, 教育環境の維持のために合意できる地区を見つけて先行した取り組みが妥当ではないかと思います. いかがでしょうか.

 最後に仙北中学校の生徒増加における施設整備についてお尋ねをします.
 昨年 4 月に向中野小学校が開校いたしました. 開校時は 1 年生から 5 年生までの児童が通っており, 開校 1 年目は, 校歌や校章の制定を行うなど新設校ならではのフレッシュさで運営をされていることにほほえましく思っております. この 4 月から開校 2 年目となり 1 年生から 6 年生までそろい, 初めての卒業生を出す運びとなりました. 向中野小学校学区からは, 仙北中学校に進学をすると決定をされております.
 仙北中学校は, 現在 4 クラスですが, 向中野小学校から 2 クラスの数の児童が進学をすることで一気に 6 クラスとなります.
 少子化の影響で余裕教室のあった仙北中学校ですが, 一気に余裕教室がなくなってまいります. 向中野小学校から 3 回卒業生を迎える3年後には, 仙北中学校の空き教室はゼロになることが確定している現状です.
 向中野小学校学区は宅地供給力にまだ余力があることや地域の開発で人口増の想定がされている学区です.
 教育委員会の把握しているこの地域の児童数の今後の推移とそれぞれの学校の受け入れ態勢についてはどうでしょうか. その上で, 特にも, 教室のやりくりをどのようにするかをお聞かせ願います.
 学校関係者やご父兄からは, 仙北中学校の受け入れを抜本的な対策が必要であるという懸念の声も聞かれております.
 教育委員会として仙北中学校の生徒増における施設改善をどのように行う予定であるか, その内容をお聞かせいただきたく思います.
 また, 各中学校区単位で夜間照明が順次設置の予定と聞いておりますが, 仙北中学校学区でのナイター設置はどの学校に何年ころの設置かも合わせてお聞かせ願います.

(盛岡市議会 6月議会質問 終わり)

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鈴木一夫後援会事務所 © 2013年6月20日
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