2010年6月議会(一般質問) 盛岡市議会議員 鈴木一夫

※ 主なやりとりについては, 議会便り2010年7月号 をご覧ください.


 会派 「改革・みらい」 の鈴木一夫です.

 まず産業施策について雇用面を含めお尋ねをいたします.

 盛岡市の企業誘致については, 昨年度ゼロ件であったことに私は強い危機感を覚えたものです.

 なぜ, このような結果になったものか, 市長の率直な見解をお聞かせ頂きたいと思います. 盛岡市は工業の振興を一昨年まで重点施策の一つとして掲げておりましたが, 施設整備が工業の振興と摩り替わっていないものかを含め, 工業の振興の達成度と今後の展開についての方針について確認をしたく思います.

 まず盛岡市として, 昨年度何件の企業誘致を目標にし, 雇用数をどの程度確保する見通しを立てたのか, 市幹部の動きやホームページの出来映え, 市長をはじめとするトップセールスの状況, また誘致活動に要した打ち合せなどの経費や職員人件費はどのようになっているものか, 近年の誘致企業件数など,今一度総括願いたいと思います.

 市は昨年度何件の企業の接触したのか, どの業種なのか, また企業から盛岡市に対する企業進出の打診と進出に至らなかった経緯はいかほどでしょうか.

 先日の新聞報道では, 北上市や金ヶ崎, 宮城県北を小型ハイブリット車の集積地としたいと, 県知事が記者会見をしておりました. 県中央部から宮城県北には自動車産業や半導体産業などを集積していくということで, アジアを視野に入れた産業施策を展開していると報道されております. なぜ盛岡にはこういう動きがないものでしょうか. 市政課題の中でも雇用の確保と人口の社会減は重要な課題であります.

 市内の大学卒業者の6割以上が県外に就職をする状況であり, 県内人口も毎年1万人の社会減の状況です. これ以上の人材の流出を防ぐ意味でも, 魅力ある企業の誘致策に力を注ぐのはいうまでのないことであります.

 率直に伺うのは, 北上市や金ヶ崎町と盛岡市ではどのような点で企業誘致の姿勢が違うものと, 分析しているものでしょうか. 参考までに盛岡市以外の都市における新規企業誘致件数は県内の他市, 東北の主な都市の状況を示していただきながら, 社会全体の景気情勢なのか, 盛岡市の一人負けなのか, 分析をして頂きたいと思います.

 盛岡市は自動車産業の誘致は可能でしょうか. 可能だとすれば, どの場所が適当なのでしょうか. また, 盛岡市と県中央部の自治体との企業誘致策や自治体独自の補助制度の状況, 企業誘致のブースなどの出店回数, その他企業誘致の姿勢について, どのような体制の違いがあるものかお尋ねします. 仮に企業進出の打診があった場合で, 用意した敷地より大きな規模であった場合には, 用途変更を含め土地利用の弾力化はできるものか, 認識を御示しください.

 また, これまで造成した工業団地のうち, それぞれは, どのような状況であり, どの程度の企業数や規模の工場まで誘致ができるものか, 他の都市との違いは何かをはっきりしていただいた上で, 企業誘致の姿勢についてのご決意を御示し頂きたいと思います.

 企業誘致活動のうち, 東京事務所における動きをお尋ねします. 一年間の企業訪問件数や企業経営者との接触, また, 企業誘致のニーズに応えた政策提言など東京事務所から市長にどのような進言をこれまでして来たものでしょうか. 東京事務所という現場からの要請で市の商工業施策にどのように反映されたのか, お尋ねいたします.

 職業訓練の拡充についてお尋ねをいたします. 特にも30~40代の年長フリーターの雇用問題についてお尋ねをいたします. 就職の機会を得られず, アルバイトで生計を立てている30~40代の就労は, 企業の求める人材像には及ばず厳しいものがあるものと認識しております. この年長フリーター数の把握はできているものでしょうか.

 ハローワークでは, 若年者等正規雇用化特別奨励金を支給し就労支援に力を入れておりますが, 市内事業所における活用事業所数と雇用数についての把握はどのようにされているものでしょうか. また40歳までという年齢制限の根拠はなぜあるものか, 40~45歳が隙間となっているようですが, この年代はどうなるのかも御示しください.

 市役所職員の雇用について現行28歳までの年齢制限を上げることは, このご時世であればこそ, 必要だと思います. 市長は職員雇用における年齢制限枠拡大についてどのように考えるものかお聞かせ頂きたいと思います. 教員についても45歳まで採用試験が受けられるよう年齢制限があがっております. 意欲ある人材や民間企業の経験は, 市政の発展に貢献していただけるものと思います. 是非年齢制限や採用基準の見なおしを図っていただきたいと思いますが, いかがでしょうか.

 各産業における現状と活性化策についてお尋ねをいたします.

 まず, 農業振興についてお尋ねをいたします.

 米農家に対する個別所得補償制度の状況については, 現状の取り組みと補償額や対象戸数はどのようなものか, 現場における課題はどのようなものがあるものかお聞かせ頂きたいと思います.

 また, 現在は一次産業産業を付加価値化し, 加工や流通まで一手に担う6次産業化は, 農業活性化の起爆剤とされております. 盛岡の農業における6次産業化における取り組みにはどのような施策があるものでしょうか. また, 盛岡ブランドとして展開する津志田いものこ, 行者にんにくなどを販売目標額はどの程度と設定しているものでしょうか, お尋ねをいたします.

 市内で畜産業を営む戸数は, 593戸であり, 乳牛と肉牛で7,300頭が飼育され, 豚と羊で計10,000頭が飼育されている状況にあります. また市では玉山地区や区界にも牧野を所有していて, 更にブランド化の推進をおこなっております. 今後の畜産関係におけるブランド化の戦略はどのようなものが検討されており, どの程度の経済効果を期待しているのか御示し頂きたく思います.

 畜産関係者の懸念は, 悪性伝染病の口蹄疫対策ですが, この沈静化を強く祈念するものです. 以前の鳥インフルエンザの流行や, 今回の口蹄疫対策をふくめ疫病が発症するたびに, 関係者の対策が取られてきているものと存じますが, 市内・県内の獣医師数はどの程度登録されているものか, また口蹄疫の防疫体制について, 業界の風評被害の状況はどうなのでしょうか. また, 関係機関の連携や市職員の人員計画についてを含め, どの程度庁内や関係団体との打ち合せを実施してきたのかをお示し頂きたく思います.

 観光産業についてお尋ねをいたします. 観光産業の積極的な展開により, 市は即効性の高さと産業としての経済効果を期待しているものと思います. この観光産業における経済効果をどのように算定しているものでしょうか. また盛岡市および盛岡市広域100キロ圏内における観光客入り込み客の多い観光地を上げて頂いた上で, 広域観光圏について, 特に盛岡を中継地とすることについて, 観光施策の展開のをお示し頂きたいと思います. また観光産業の展開を含め雇用をどのように拡大できるものか, 市の雇用における効果をお示し頂きたく思います.

 建設業の割合は市内経済の4%の規模・350億円あまりの生産額があり, 加えて11,000人の雇用の確保もあるなど 市内経済には大きな存在であるものと認識しております. 特に災害時あるいは積雪時などにおいて多大な貢献を頂いております. 三位一体改革で国の交付税が減らされたことに比例する形で, 公共工事も減少し, 建設業を取り巻く状況は厳しいものがあるものと認識しております.

 特に, 91社談合問題における半年間の指名停止における建設業の情勢の分析をどのようにされているのか, 特にも, 資金繰りや雇用数の変動についての分析を御示し願います. また, 指名停止中の市発注工事の状況や落札状況, 指名停止解除後の, 市営工事発注の状況など, 市営建設工事における指名停止中における発注方法や昨年度との発注方法の変更があるのかどうか, 確認したく思います.

 建設業の今後を考えますと, 官需から民需へ, 農業などの他産業への移行を含めた誘導策は必要だと思います. この点についての見解を御示し頂たく思います.

 商業についてお尋ねをいたします.

 三本柳にある旧サティー跡地が更地となりましたが, 郊外型に限らずショッピングセンターの数は市民の購買力からすると過剰であると言われております. 現在の過剰感をどのように分析されているものかを先ずお伺いいたします.

 中心市街地活性化が叫ばれて久しいわけですが, 最新の中心市街地の空き店舗の状況についてお示しいただいた上で, 補助金を活用した空き店舗への入居状況の最近の動向はどうでしょうか. 郊外型ショッピングセンターの売上と中心地の商店の売り上げの推移はどのようになっているものかを分析頂きたいと思います.

 また買い物難民といわれる高齢者や弱者で移動が困難な世帯は, 何世帯あるものと捉えているものでしょうか. クルマが無ければ生活できない構造の不都合さをどのように補うべきかとお考えでしょうか. 市としての実態把握や, 考えられる対応策をどのように検討しているものか, お考えをお聞かせ願います.

 公共施設アセットマネジメントにお伺いいたします.

 3月の市議会全員協議会で説明された 「盛岡市自治体経営の指針及び実施計画」 では, これまでの行財政運営の状況について記載され, 現状分析と自治体経営への転換, 経営指針と取り組み内容や期間が示されております.

 この中では, 公共施設アセットマネジメントについては, 昨年度方向性の検討・課題の整理が行われ, 今年度より三年間でまちづくり研究所における手法の研究, 公共施設の配置のあり方, 方針決定がされると記されております.

 これまでは, まちづくり懇談会の地域要望での施設建設に対する要望, また, 仕事おこしの視点, 住民の公平性の観点, また加えて補助金を交付する官庁の実績づくりから施設の建設をしてきた経緯がありました. このまま施設の建設を進めるのか, 維持に力点をいれるのかについて, 見極めること時期に来ていると思います. 持続可能な財政運営のために施設建設の抑制はもちろんの事ですが, 施設の廃止や統合整理することに踏み込むのか注目をされていると思います.

 財政調整基金は減価償却分を充当する基金ですが, これまでの質疑では, 本来の積立分を想定できていない, 積立もできていないという回答でした. 公共施設アセットマネジメントにおいて, この減価償却分が算定できると見て良いものかをお尋ねいたします.

 盛岡市総合計画では市営青山三丁目アパート建て替えや消防庁舎, 歴史民俗資料館, 道の駅, 下田新駅など記載されておりますが, 1億円以上の建設費を伴う建設計画の状況をまずお示しいただきたく思います. またこれ平成26年以降の建設にむけた想定はどのようなものがあるのか, それとも施設の新設については一定のメドが立つものかの見通しを御示し願います.

 私は, 右肩上がり時代に定着した, 箱物を作りつづけるという呪縛から抜け出し, 今の施設の活用を説明していくことや, 市の財政状況や人口減少を市民に説明し, 今後は計画にない施設建設は原則しない, 整理統合もする, 今後は既存施設の改良と維持に力点を置くと宣言するべきと思います. この点について,市長のご見解を頂きたく思います.

 盛岡市財産表 (平成21.3.31現在) では, 市の土地建物を公用財産と公共用財産に区分しており 公用財産は市庁舎や消防施設, 上下水道施設などで 865,227m2 で市役所の226倍の広さを所有, また公園, 教育施設や市立病院などの公共用財産は 11,628,323m2 で市庁舎の3,048倍の面積であり, 建物についても木造20,873坪, 非木造286,157坪所有していると記載されております.

 施設建設には, 補助金などを活用し市の負担を2分の1なり3分の1なりに圧縮して施設建設できるわけですが, 建設された後の施設補修や長寿命化については, このような助成はなく, 会計制度上も減価償却を算定すらしておらず, 計画的な積立や基金の増額をしてこない状況であります. 言わば場当たり的な修繕体制であり, 適切な修繕時期から遅れて修繕する施設も多数出来ているものと思います. このまま老朽化の進捗によって, 施設全部が 「隠れ負債」 となり, 将来の財政負担に強い懸念を抱かせるものです.

 ところで, この公共施設アセットマネジメント対象の施設の維持費や人件費, 光熱費等は全歳出のどの程度の割合を占めると算定されるものでしょうか. また401億円の市税収入のうち, どの程度の割合なのか, 公共施設維持費と職員人件費を加えた金額はどの程度になり市税収入で賄えるものか御示し願います.

 国の財政状況を視野にいれ, 「いつまでもあると思うな国の金」 の考え方のもと 自立した財源のなかで運営できる体制づくりと, 将来負担の算定をすることで自治体経営の精度をあげることが必要だと思います.

 ところで, 耐用年数をこの10年で迎える施設は市役所庁舎を含めどの程度にのぼるものか, また対策費はどの程度の試算されるのかを含め, 対応策はどのようにするものかお示し頂きたいと思います.

 市の基準ではコンクリート製建物の法定耐用年数が概ね50年ですが, 工事費が最初高くついても, のちのちの維持を考え, 丈夫な作り方をすることについては, どのような見解なのかもお示しください.

 また国庫補助を受けておきながら市の都合により耐用年数以前に施設閉鎖した建物は現在何件存在するものなのか. また, 今後閉鎖もしくは使用停止する施設における状況, 施設利用中止における補助金返還の有無, 実際の返還例はあるものでしょうか.

 また施設の閉鎖に伴い当初とは別の使用がされた場合, 国の補助金については現在どのうような扱いなのか, 法定耐用年数以前での用途変更の事例はどのようなものがあるものかも合わせてお知らせ願います.

 また道路橋梁トンネルの補修については, どのような考え方に基づきマネジメントをするものでしょうか. 市は今後30年間で550億円の建設費をかけて都市計画道路を完成させる予定です. アスファルト道路で10年, コンクリート道路で20年といわれる耐用年数について, 平均どの程度の維持費がかかるものか, また橋梁の数と補修計画についてもお示し頂きながら, 持続可能な道路の維持体制についての見解をお聞かせ願います.

 環境問題の中で, ゴミ問題と廃棄物処理についてお尋ねをいたします.

 環境行政, 特にもゴミ問題は住民に身近な問題であり, ゴミ分別の徹底や, 町内会単位で実施している資源回収や清掃活動, またきれいなまち推進委員の地道な啓蒙活動にいたるまで行政と住民が密接な連係のもとに推進されているものと認識しているところです.

 この8月からはじまるプラスチック製・紙製容器包装分別収集作業においては, 環境部職員が先頭になって各町内会・自治会単位で説明会を開催しておりますが, その活動とご苦労に敬意を表するものです.

 清掃事業には, 年間37.6億円の費用がかかっており, 市民一人当り一年で 385kg のゴミの排出とゴミ処理で13,903円, し尿で9,496円の費用が発生しておりますが, この清掃の単価は, 他の市町村や同規模の自治体と比較しどの程度の水準なのか, また今後の課題について認識を御示し願います.

 紙製包装リサイクルの回収率はどの程度と把握され, 8月以降どの程度まで回収率を向上指せる計画なのか, 8月からの分別のおけるねらいと期待される効果, またあと2ヶ月弱ですが, 現状の課題について御示し頂たく思います.

 違反ゴミの問題は, 町内会・自治会の頭を悩ます問題であります. ゴミ集積場によっては, 他の地区からのゴミ持ち込み禁止の看板やノボリ旗を立てるなど警鐘をしておりますが,違反ゴミ放置者はそれをかい潜ることが多いのも実情です.

 この違反ゴミ対策については, これまでも様々な会合でも出される課題だと思いますが, 改めて市として違反ゴミ対策にはどのような対策が有効であると認識しているものかお示し願います. 仮にビデオカメラで監視撮影する場合, 市とすればどのような見解なのかも合わせて御示し頂きたく思います.

 また古紙や金属品の抜き取りもあるようにお聞きします. 市の資源ゴミにおける収入は2,300万円余りですが, 資源物持ち去り者によってどの程度被害額が発生しているものでしょうか. また資源持ち去り者の指導や指導で得られた情報のうち換金先などの情報はどのようなものか, また, 不法投棄監視員の任命体制やパトロールの状況についてもお示し願います.

 町内会・自治会が実施している資源集団回収についてお尋ねをいたします.

 子ども会や町内会有志が実施している資源回収自体は再利用と意識の啓発, ゴミ減量の観点で意義のある事業と認識しております. ところでここ2~3年では, 資源価格の低迷などから集団回収をしても上がりが少なく町内会の経費だおれにならないか, 心配をしております.

 集団回収における状況把握と資源価格急落に伴う対応策についてのご見解をお知らせ願います. 物価スライドする補助のあり方は検討できないものでしょうか, お尋ねします.

 市民一人当りのゴミ排出量が減少傾向にある中で, 盛岡市クリーンセンターの処理能力とすれば, どの程度の余力があるものか, また経費面やメンテナンス費, 耐用年数における費用はどのように推移をするものでしょうか. 毎年随意契約で JFE にメンテナンスを委託しておりますが, ゴミ減少に対しメンテナンス費は軽減されるものかお聞きします.

 食料残さの飼料化や液肥化についての活用に付いてお尋ねします.

 県内一の消費地として生産から流通, 消費, 廃棄の一連のサイクルの中で市内ででる食料残さの活用により 盛岡版の循環型社会の実施や実験はできないものでしょうか?

 現在市内からでる食料残さはどの程度と想定されるものでしょうか. またその内, 飼料化や液肥化はどの程度の割合で達成されているものでしょうか. また, コスト面の検証を含め社会実験などは検討できないか, 御示し願います.

 中核市移行に伴い産業廃棄物行政も県から市に移管されてまいりました. この2年間での行政執行の総括はいかがお尋ねをいたします.

 適性処理事業において立ち入り検査を600余り実施し, うち改善命令も2件見受けました. その内容と改善点, その他の行政処分を受けた企業の中身を含め, 行政執行上の課題について検証願います.

 岩手・青森県境, また香川県豊島におけるにおける不法投棄は, 産業廃棄物処理において懸念される状況です. 上空からのパトロールを含め不法投棄の状況の把握体制や, 現状の状況などについてお知らせ頂きたく思います.

 盛岡市内で処理できる産業廃棄物と処理能力を超えた産業廃棄物, 処理はできない廃棄物とその移管先などの種類には, どのような種類があるものか, またそれぞれの処理量などを御示しいただきながら産業廃棄物処理における課題についてお示しいただきたいと思います.


(6月議会一般質問 終わり)

※ 主なやりとりについては, 議会便り2010年7月号 をご覧ください.

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鈴木一夫後援会事務所 © 2011年10月30日
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